乳房に心配のある方
組織診について
生検って、全部する必要があるの?
生検には、いくつかの方法がありますが、患者さんの状況に合わせて、適した方法を担当医から提案します。
▶針生検
細胞診に用いるよりも少し太い針(写真)を用い、超音波で病変を確認しながら数回針で刺し、その組織の一部を採取します。
取った組織はそのままホルマリンで固定し、顕微鏡で観察します。
この方法ではしこりが良性か悪性かだけではなく、たとえば悪性の乳がんであった場合にはその乳がんの性質など、治療に必要な様々な情報を得ることができますので、とても重要な検査です。
外来で行える検査で比較的安全ですが、針を刺して行う検査ですので皮下出血や血腫などが起こることがあります。
▶マンモトーム生検
針生検よりも少し太い針と、組織を吸引する専用の機械を用いて組織を採取する方法です。
病変に針を刺すのは基本的に1回ですが、何度か機械で吸引することで十分な量の組織を採取し、顕微鏡で観察します。
病変の位置の確認は、針生検と同様に超音波を用いるか(エコーガイド下マンモトーム生検といいます)、もしくはマンモグラフィで指摘された病変で超音波でははっきりと位置がわからない場合は、マンモグラフィ撮影で位置を確認しながら検査を行います(ステレオガイド下マンモトーム生検といいます)。
超音波を使って位置を確認する場合、京大病院ではデイサージャリー(日帰り手術室)で行っています。マンモグラフィを使う場合はマンモグラフィ検査の部屋で行います。
こちらも皮下出血や血腫などが起こることがあります。