戸井雅和教授が第19回SGH特別賞を受賞いたしました

当科の教授 戸井雅和が、この度「第19回SGH特別賞」を受賞いたしました。

ご協力いただきました、関係者各位の皆様には、この場をお借りして御礼申し上げます。

受賞コメント

大学を卒業して4年目ぐらいから乳がん研究に取り組み、1990年の英国留学で基礎研究に携わってから、本格的に関わるようになりました。

乳がんの世界は、入り口はそう大きくはないけれど、入ると非常に奥が探い。いったん入ると一生続けていく人が多いといわれますが、私も例に漏れず、ここまで長く携わることになりました。

乳がんは女性ホルモンがその発生と進展に極めて大きな役割を果たし、高い多様性を持っています。どうにかしたいと2000年頃から臨床試験に深ぐエネルギーを注ぎ、07年に京大に着任してからは、薬、外科、診断機器など様々な開発に携わることができました。

新しい何かを患者に届けることに強い関心があるので、素晴らしい環境で熱意を持って取り組む機会に恵まれたことは、本当に良かったと思っています。

乳がん患者の増加は止まらず、治療成績が良くなってきたとはいえ、まだまだです。少しでも乳がんで亡くなる方が減るよう、これからも新しいことにチャレンジしていきたいです。

こうした臨床研究は、医療スタッフはもちろん、研究に携わる方、臨床試験を支える方など、たくさんの人で一つの成果を求めていくというところがあります。ご協力くださった方々に、改めて厚く御礼申し上げます